公開: 2020年5月25日
更新: 2020年5月25日
近代以降の複雑な数学では、エウクレイデスの方法では、細かな問題を積み上げていると、目的の大問題を解決するまでに多大な時間を費やすことになるため、逆に、解くべき大元の問題を示して、それを解くために必要な小さな問題を並べ、さらにそれらを解くための問題を明らかにしていって、最終的に「とるに足らない」ほど簡単になるまで分解を続ける方法が使われるようになりました。
数学では、これを「帰納法」と呼んでいます。英語の表現では、「頂上から底辺へ」という意味で『トップ・ダウン法』と呼んでいます。『始大至小』(大きなものから始めて、小さな問題に至るという意味)とも言える新しいやり方で、「構造主義的」な方法です。